人生の対価

 人が生きるということには対価が伴います。日々の生活において、どのような対価を支払い何を得ているのかを考えなければなりません。私達が支払っているものとは時間であり労力であり思考であり、こういったものを自らの仕事や役割に注ぐことによって生活が成り立っています。人生における多くの部分を費やすことに充てているわけですが、そこから何を得ているのでしょうか。


 もし給料を得るためだけに頑張っているとしたら、どこかのタイミングでそんな生活に疑問を抱き苦しむのではないでしょうか。自分の大切な時間や労力がお金にしかならないとしたら虚しいと思うのです。私達は金銭ではなく、もっと大きな報酬を得ていなければならないと思うのです。それは学びや経験であり、仲間であり喜びであり、人としての成長ではないかと思うのです。


 つまらないと感じる仕事を延々と続けることは苦痛だと思います。機械のように決められた時間を無機質に働き、給料以外に何も得るものがないとしたら、そこに存在する意義を感じることはできません。ですが、つまらない仕事や役割があるわけではなく、自分がつまらなくしているだけなのです。何を支払い何を得るかは、その人の意識にかかっています。何をしても、何をしなくても、楽しくても、つまらなくても、時間は無情に過ぎていきます。得るものと失うものと、どちらが多いのか。たとえ数学は苦手だとしても、挑まなければならい大切な問題です。




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