夢は怖いもの

 NHKの連ドラ「まれ」で真面目にコツコツを信条とする主人公が「夢は怖いもの」と言っていました。確信をついた言葉ではないかと思います。子供には夢や目標の大切を教えますが、その大変さやリスクは教えないという残酷な現実があります。甘美な夢を実現するためには苦悩と苦労の連続です。大きな夢ほど、それに見合う苦悩と苦労が求められるものです。


 最初から、「夢や目標を持って生きることは素晴らしいことです。でも、その実現のためには苦しい思いもたくさんしなければなりません。もちろん実現しないこともあります。それでも、自分なりの夢や目標を持って生きることが、あなたの人生を豊かにしてくれますし、たとえ苦しくてもそのなかで学ぶことがたくさんあります。どうかみなさん頑張ってください」と伝えなければならないと思っています。


 現実を伝え覚悟を持って生きることを教えなければならないと思っています。都合の良いことばかりを教えていると、現実に直面したときに前に進めなくなってしまいます。自営業などで子供に継いでもらいたく良いことばかりを伝えて、実際に子供が跡を継いでから「こんなはずじゃなかった」と後悔することがありますが、情報をしっかりと伝えて判断させることが大切です。もちろん、ネガティブにさせる必要はありません。現実を伝えたうえで、それでも進もうとする導きが大切ではないかと思います。


 何事も本気でやろうとすれば覚悟が必要になります。その覚悟とは正しい判断から生まれてくるものです。安易な発想ではなく厳しさや怖さも理解し、それでも進みたいという強い気持ちが覚悟を生みだします。覚悟なき道は後悔の道です。悲観的な覚悟ではなく、現実を直視しながらも前に進もうとする、楽しく進もうとする気持ちが成就への道ではないかと思います。


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