生きていくための誓い

衆生無辺誓願(しゅじょうむへんせいがんど)
煩悩無数誓願(ぼんのうむすうせいがんだん)
法門無量誓願(ほうもんむへんせいがんがく)
仏道無上誓願(ぶつどうむじょうせいがんじょう)

 これは四引誓願という仏道を志す者が誓わなければならないものです。宗派によっては毎朝のお勤めなど時にお唱えします。衆生無辺誓願度とはすべての人を救う(度す)ことを誓うこと。煩悩無数誓願断とは自らの欲に翻弄されないと誓うこと。法門無量誓願学とは仏様の教えを学ぶことを誓うこと。仏道無上誓願成とは仏道を体現することを誓うことです。


 私は仏道に限らず生きていくためには誓いも大切ではないかと思っています。誰かとの約束ではなく、自分への誓いが必要なのです。私などは流れ流され生きています。なかなか自分の思うようには生きられないものです。自分の弱き心に流され、まわりに流され思うようには生きられないものです。ですが、「ここだけは」という譲れない一線は持っているつもりです。この一線を守るために必要なのが誓いなのです。


 誓いが信念となりブレない生き方かできるようになるのです。人は何のために生きるのか。それはそれぞれの志や信念のために生きているのです。こう書くと「そんなものはない」と言われてしまいそうです。現代は無目的な時代です。生きているのではなく、生かされているのでもなく、ただ存在しているといった状態なのかもしれません。自分という存在に意義を見出すためには志や信念が必要です。いかようにも学び想いの通りに生きられる素晴らしい時代に生きる私達はもっと学び志を高くしていきたいものです。


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