甲子大黒天本山のブログ

このサイトは甲子大黒天本山オフィシャルブログとして福山主が担当しております。甲子大黒天の紹介のほか豊かな人生を送るために大切なことを書かせていただいております。

雲在嶺頭閑不徹

 私の所では毎年お正月に客間の掛け軸を変えています。今年は「平常心是道」と「嶺頭雲閑々」という掛け軸です。この言葉は「雲在嶺頭閑不徹、水流側下大忙生」という言葉から取られたものです。雲は嶺頭(かんとう)に在って閑不徹(かんふてつ)、水は側下(かんか)を流れて太忙生(たいぼうせい)と読みます。雲は山の上にあって悠々としている、水は渓谷を忙しそうに流れている、という意味です。


 山の上の雲は「静」を表し、流れる水は「動」を表しています。この静と動はどちらも無心であるのに対して、私達人間は静かなときも動いているときも、なかなか無心にはなれないものです。また、静のなかに動があり、動のなかに静があるという意味もあります。この言葉は禅語のひとつですが、仏教のなかでも禅は難しいのですが深みもあります。忙しい日々にあっても、静かな落ち着きを持ちたいものです。


 私がこの言葉で惹かれたのは山の上の雲です。雲は大空にあって風か吹けば流され、風がやめば留まります。ですが、風に翻弄されているのかといえば、そうではなくいつも自在に悠々としています。私達は様々なものに翻弄され、思うようにはいかず嘆いてばかりです。もっと雲のような大らかさが必要だと思うばかりです。人生には様々なことがありますが、悠々とした態度が良き方向へと導いてくれるのかもしれません。心のゆとりを大切にしたいものです。



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