仏教の教える家族写真年賀状

オールアバウト連動記事 
 今年も年賀状準備の季節となりました。それに伴い議論されるのが子供の写真を年賀状に使うことへの賛否です。否定派からは、結婚しても子供ができない人もいるのに、会ったこともない家族の写真を送られても、独身なのに結婚報告や子供の写真を送られるのは、子供をかわいいと思うのは親だけ、と様々な意見が寄せられています。記事では決着の付かないテーマだとされていました。 


 仏教では他人と自分を比較して妬まないように憎まないようにと教えています。そもそも送ってくる方に悪意はありません。そこに悪意を感じるのは本人の問題です。この世界は自分の思うようにはならないものです。そのため自分だけが不幸だと錯覚しやすいものです。たまたま相手が結婚して子供がいて、たまたま自分は独身というだけなのです。そこには優劣も上下もありません。そこにコンプレックスを感じるとしたら、自分で克服しなければなりません。 


 結婚している人が幸福で、結婚していない人が不幸ということはありません。幸福も不幸も一定の条件で決まるものではないのです。どちらにも喜びがあり苦労があるものです。多くの場合、人間は相手の幸福と自分の不幸を比較してしまうものです。「隣の芝生は青く見える」という言葉がありますが、まわりの良いところだけを見ては嘆く習性があるのです。ですから、仏教ではまわりと比較するなと教えているのです。比較するほど苦しくなるだけなのです。


 年賀状に限らずあれもダメこれもダメと糾弾されることが多い世の中です。もう少し寛容になることが求められています。年賀状で家族の幸せそうな写真が届いたら、ほほえんであげればいいのです。新年早々に気分を害したり落ち込んでは、せっかくのお正月が台無しです。ちなみに私は3種類の年賀状を使い分けています。仕事用が2種類と友人用が1種類です。友人用は子供の写真を使っています。親しい友人にしか送りませんし、不愉快だと言われれば送らないようにします。ただ、何も言わず不満を抱えられてはどうしようもありません。



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