マナー違反 若者VS中高年

オールアバウト連動記事
 今回はマナーがなっていないのは若者か中高年かというお題です。「最近の若者は・・・」と言われるが、マナーや礼儀がなっていないのは中高年のほうではないかと新聞に投書があり賛否を呼んでいるそうです。すでにエジプトで発見されたパピルスに「最近の若者は・・・」という文言があったそうで、約3000年前から若者に対する嘆きがあったことになります。いわば永遠のテーマなのかもしれません。


 ただ、昔の「最近の若者・・・」はという嘆きには、若者の成長を願い見守っている温かさがあったのではないかと思います。それが今ではあきらめの嘆きになっているようにも感じられます。また、若者側から反論がなされるのは、心の成長が停滞しているからなのかもしれません。年齢と共に例外はあっても他者に対して大らかになっていくものです。よく「あの人は、まるくなった」と言われますが、心の成長に伴い相手の立場や境遇を考えたり、感情を抑え礼儀を通したり、寛容な心で接したりできるようになっていくものです。 


 ストレス社会は私達からおだやかな心を奪っています。誰もが些細なことに執着し感情を抑えられずにいます。モンスターや切れるという言葉はその象徴です。最もストレス社会の影響を受けるのは、責任ある立場で仕事をこなす中高年かもしれません。若者の成長を見守る余裕はなく、ストレスをコンビニやファミレスで働く若者に向けるならば、敬われることはなくなってしまいます。世代間の断絶が加速するばかりで、縦のつながりがなくなり、年長者から学ぶ機会が失われてしまいます。


 そもそも年代に限らず礼儀正しい人もいれば相反する人もいるものです。「人の振り見て我が振り直せ」という名言がありますが、年代にこだわって論争するよりも、良いところからも悪いところからも学んでいきたいものです。そのためにも日々のイライラに振り回されることなく、もっとおだやかに暮らせるように心がけたいものです。


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