日本に生まれ変わりたい

オールアバウト連動記事
 統計数理研究所の調査によると日本人の83%が生まれ変わるならまた日本に生まれたいと考えているそうです。21年の調査よりも5%上昇し、20代男性は急増したそうです。考えてみれば、日本ほど素晴らしい国はありません。不況、格差、少子化と問題が叫ばれてはいますが、それでも他国と比べれば恵まれており安全・安心の社会で暮らすことができます。 


 財布を落としても返ってきますし、災害が起きても暴動が起きませんし、夜道を1人で歩けますし、自由に発言できますし、テロなどありません。こんな国は他にはありません。ところが、恵まれすぎるとその恩恵に気づけなくなってしまうものです。恩恵に気づけないと不平不満ばかりとなり、せっかくの豊かな生活を享受できなくなってしまいます。いかに豊かであっても、その豊かさに気づけなければ意味がないのです。 


 人間とは恵まれるほどに不満が募るものなのかもしれません。今日の食事の心配をしている人は他の不満など持てません。食べるだけで精一杯となり、他のことなど考えられないからです。将来への不安や社会への不満を持てるのは、少なくともある程度は今の生活に満たされているからなのです。不平不満とは裏を返せば満たされている証なのかもしれません。もし生きるか死ぬかの生活をしているとすれば、不平不満など持てないのです。 


 極楽や地獄とはどこか遠い世界にあるのではなく、この世界にあり私達の心のあり方によって極楽に住まうことも地獄に住まうこともできるのです。幸福とはどこかからやってくるものではなく、今の生活のなかで感謝の気持ちによって発掘しなければならないものです。「これがなければ」とか「こうならなければ」幸せにはなれないと、幸福に条件をつけるといつまでも幸せにはなれません。今のままでも充分に満たされている自分に気づけなければ幸せにはなれないのです。日本で暮らせるありがたさに感謝したいものです。


本日が記事の締め切りのため、一日早く掲載させていただきました。
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