やねだんの豊重さんの講演を聞く機会に恵まれました。心に残った言葉に「一を大切にしなさい。一歩、一言、一人を大切にしていますか」というものがありました。ここからは私の解釈ですが、夢を語るだけで、その実現に向けて何もしないなら夢を語る資格はありません。日々の一つ一つの言葉に心を込めなければ人の心を動かすことはできません。100人を得ようとして一人を軽んじるなら100の協力を得ることなどできません。
日々の生活は煩雑でひとつのことに熱中することが難しいものです。そのため何事もほどほどで終わりにしてしまうものです。１００点を目指すのではなく、平均点で満足してしまうのです。可もなく不可もなく無難にというのが現代人の生活なのかもしれません。ですが、すべては無理でも、何かひとつくらいは本気になれるものを持ちたいと思っています。平均点を取ろうとする意識と努力、１００点を取ろうとする意識と努力では次元が違います。高い次元のなかに身を置くことも必要だと思うのです。
「あなたはどういう人ですか」と聞かれたときに、平均点ばかりでは語るものがありません。たとえ１００点は取れていなくても、１００点を目指しているものがあれば熱く語ることができます。これは他と比較した点数ではなく、自分の本気度の点数なのです。本気で何かを求めてみると、人間は大きく成長することができるのです。何を求めるかは人それぞれですが、本気になれるものと出会えた人は幸せだと思うのです。
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