結婚を拒否させる価値観とサービス

オールアバウト連動記事
 「おひとりさま」がビジネスチャンスとされ、各業界の取り込みも活発になっています。そこに登場したのが「ソロウエディング」というサービスです。1泊2日の京都一人旅でウエディング撮影などをおこなうそうで、料金は30万円からだそうです。結婚はしたくないけどドレスは着ておきたいという女性を中心に今後ブームになると予想されています。 


 少子化が社会問題とされ行政も積極的に婚活パーティー開催や啓蒙によってに婚姻率をあげようとしています。その一方で、一人で生きることが苦にならないようなサービスが充実してきています。一人でカラオケ、焼き肉、旅行も満喫できる時代でもあります。各業界とも少子化による人口減少に頭を悩ませているのに、人口減少を肯定しさらには加速させているような矛盾を感じてしまいます。



 結婚に対し不安や迷いがあり危機感はあれど面倒だと思っている女性に対して、家族や同僚が結婚しないという選択肢を勧め、社会が1人でも充分に楽しく生きていけますよと快適な環境を提供すれば、結婚に前向きにはなれないものです。私達は思っている以上にまわりや社会から影響を受けているのです。結婚して苦労するくらいなら結婚しない方がましだという価値観が蔓延すれば、人口も減少しますが、それ以上にその価値観に洗脳され結婚を拒否したがために後悔する人もいるのではないかと思います。



 企業は貪欲にビジネスチャンスを求めるものですが、自社の利益が社会に悪影響を及ぼしていないか考える必要があります。今回のビジネスに限らずゲームやネットをはじめ依存や現実逃避を助長するようなサービスなどは検討すべきだと思います。企業の利益や私達の利便性と社会全体としての利益を天秤にかけ考えなければなりません。価値観も流行も変化していくものですが、ただ流されるばかりだと思わぬところに流れ着くかもしれません。


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