温暖化は止められない

 今年は桜が早く咲いたかと思えば散るのも早く、あっという間に新緑の季節を迎えました。例年だと5月中旬頃に最初の草刈りをおこなうのですが、今年はすでに草刈り機の音が響いています。今までは慌ただしい人間社会に追い立てられても、いつも変わらない自然界に癒されていました。花々や木々にそんなに急がなくてもいいんだよ、ありのままにのんびりいこうと教えられていたのが、今年は逆に追い立てられているかのような印象を受けることがあります。


 昨年は地球沸騰という言葉が登場しまたが、今年はさらに暑くなるのかもしれません。病気や問題でも最初のうちは症状も自覚もほとんどない状態なのですが、進行するほど雪だるま式に大きくなっていきます。もはや対処療法ではどうにもならず、大きな決断を迫られる事態となります。今のままの便利な生活を維持しながら温暖化を改善できるとは思えないのです。


 全世界の誰もが便利な生活や更なる発展を求めますが、日本でいえば江戸時代の生活に戻るくらいのことをしなければ温暖化を止められないと思うのです。もちろんそれができなかったからこそ地球が沸騰を始めたのですが、おそらく今の文明が崩壊しなければ温暖化は止められないのかもしれません。地球との共生ではなく、我慢比べを続けている現状にもっと真剣な議論が必要だと思うのです。