久しぶりに一日一善という言葉を思い出しました。子供の頃にはよく聞いていたのですが、最近はまったく聞かなくなってしまいました。意味はそのまま1日1回は善いことをしましょう。小さなことでいいから、感謝されなくてもいいから、コツコツと継続していくことが大切です。自分のことばかりを考えるのではなく、相手のことや社会のことを考え行動することが一日一善なのです。お互いに実践することができれば、この社会はもっと素晴らしいものになります。
クラスの静かな子に声をかけてみる。バス停に落ちているゴミを拾ってみる。みんなが嫌がることを率先してやってみる。どんなことでもいいので習慣にできれば、きっとその人は幸せになれると思うのです。こういった習慣を陰徳とか功徳といいます。どちらも徳という字が入っていますが、古来から現代にいたるまで徳を積むことが幸福への道だと変わらずに説かれています。
相手、会社、社会などとの関係のなかで、自分には何ができるかという発想が乏しくなっているように思います。自分のことばかりを考えていては善を実践することはできません。善行とは相手に施すものです。お互いに憎しみあったり無関心だったりする関係も、善行によって自分が変わり、相手も変わり、その関係性が変わることによって幸福が訪れるのです。一日一善は幸福へのアクションなのです。