これからの生活

 まもなくクリスマスですが、日本人にとっても待ちに待ったイベントです。仏教も儒教も外来の宗教でした。それが日本に伝えられそれぞれに定着していきました。日本古来の神道も外来の宗教と争うことなく今日まで続いています。この日本人の宗教への寛容性は素晴らしい徳性だと思うのです。すべての宗教を敬い生活のなかで融合しているのです。


 アジアは多神教であり、様々な宗教が共存しています。森の宗教とも呼ばれ、豊かな土地の宗教は寛容な性質を持つといわれます。対して砂漠の宗教は厳しい環境で生きていくために寛容よりも厳格さを持つといわれます。生活環境により宗教の性質も変わるものです。これから世界はますます厳しい環境にさらされるようになります。それにより宗教も厳しくなっていくのか。


 厳しい環境で生まれた宗教が根底にある民族は、その厳しい環境を克服しようと考えます。欧米の文明はまさに地球を開拓していきました。アジアの宗教は自然を敬い共生を目指してきました。これから求められるのは開拓ではなく共生だと思うのです。地球や環境を敬い、不便や不自由を苦とせず生活できる寛容性が求められます。