歳月人を待たず

 2月を迎えました。正月の清々しく厳かな気持ちも大雪とコロナ禍に埋没し、気づけば2月を迎えていました。毎年、寒くなってくる10月頃から1年の速さを感じるようになりますが、新年度を迎え忙しくなる4月までのこの時期が大切だと思うようになりました。この時期に何を考え何をするのか、一年の計は元旦にあるとすれば、2~3月はその準備の時期といえるのかもしれません。


 私は何がしたいのか。漠然とある生涯設計のなかから今年は何を選ぶのか。それは今すぐ自分一人でできることなのか。準備と計画が必要なことなのか。様々な協力者が必要なことなのか。様々な希望や妄想を膨らませる準備期間は楽しいものです。ですが、楽しいだけではなく準備を整えてこその実行であり成果だと思うのです。世界征服を企てるわけではありませんが、人生において何歳ではこれをやったという自信と思い出を作りたいものです。


 誰しも忙しくなかなか自分の時間を持つこともできません。私なども年々忙しくなっていき、一息つけるのは還暦か喜寿かと思うこともありますが、時間は自分で作るものと戒めています。多忙のなかにあっても、安らぎや充足は欠かせすことができません。そういったものは与えられるものではなく、自分で心がけて作らなければなりません。貯金だけではなく、人生において大切なものほど、棚上げすることなく今できるだけのことをしておきたいものです。