若いことの条件

 年齢は気持ちひとつだと思っています。今の自分の年齢を若いと思えば若く、老齢だと思えばそうなります。世間一般的な年齢の基準というものもありますが、それに囚われることなく若々しくありたいと思います。「もう、年だから」が口癖になれば、何もできなくなってしまいます。「年だからこそ、限られた時間を精一杯に生きたい」と思いたいものです。


 ですが、現実の逃避のなかで年齢から逃げてはいけません。いつまでも楽しく人生を謳歌したいと、大人としての責務を果たさず、遊んでいることを若々しいとは言いません。自立して自分の生活を維持すること、家庭や会社で自らの役割に責任を持つこと、年齢相応の品格を持つことなどは大切なことです。子供のままいることが若いのではなく、社会に適応し信頼され、そのうえで社会や自らの価値観に縛られないことが自由であり若いということなのです。


 若い時は夢を語るだけで楽しく評価もされたかもしれませんが、いつの間にか語るだけではなく、実行すること成果を示すことが求められるようになります。年齢に応じて求められるものも変わっていきます。求めに応じられるものを身につけていかなければなりません。若いとは今の自分がしなければならないことを楽しくできるということです。単に楽しむということだけではなく、何を楽しむのかということを、年齢と共に考えていきたいものです。