般若心経の心

 般若心経は空を説いていますが、要は関係性を教えているものです。この世界はすべてつながりで成り立っています。絶対的なものが存在するのではなく、すべて関係性なのです。「あの人は嫌いだ」と思った時、相手が悪いのではなく、自分が悪いのでもなく、そういった関係を築いてしまったというだけなのです。相手も自分も仲良くできる人がいるはずですが、仲の良い人とはそういう関係を築いているだけなのです。


 もし相手との関係性を変えたいと思うならば、いつもとは違うことをすれば良いのです。必ず周囲がまた始まったと思うポイントがあるはずです。今までなら「バカヤロー」と言っていたところを「ありがとう」と言えば、相手もびっくりして態度も変わるというものです。今までとは違う新しい言葉や態度を取り入れることで、問題のある関係性を改善することができます。


 人間には悪徳があり、この言葉や態度が相手を挑発すると知っていながら、故意におこなうことがあります。それは自虐的なのか、甘えているのか、本意は分かりませんがトラブルを招き、みんなが迷惑することは確実です。分かってやっているならば、本当はどうすれば良いのかも分かっているはずです。あとは素直になるだけでいいのです。