相手に何を求めるか

 私は相手のどこを見ているのかと考えることがあります。第一印象としては容姿や服装などでしょうか。第二印象としては態度や声などでしょうか。第三印象としては人柄などでしょうか。会話が進めば出身地、職業や役職、学歴なども分かるようになり、それによって見方が変わることもあります。あまり良い印象はなかったのに同郷だと分かって親しくなった。どうでも良かったのが取引先の人間だと分かって態度が急変することがあるかもしれません。


 1人の人間が抱える情報というものは案外多いものです。履歴書に書けるものは表面的な過去の記録です。しかし、履歴書で人を選ぶと失敗することが多い思いますが、人間としての大事な部分は履歴書には書けない部分なのです。いわば見えない部分をいかに見るかということが大切なのです。相手の表面的な部分に一喜一憂するのではなく、人間的な部分を重視しなければなりません。


 人間的な部分は付き合ってみなければ分かりません。毎日、焼肉だと飽きてしまいますが、食事も人間もバランスが大切なのです。バランスが悪いと最初は面白くて刺激的でも、だんだん疎遠になっていきます。なくて七癖といいますが、長く付き合うためには相手の長短を認められる相性や関係性が大切です。特別なものを求めるのではなく、空気のようなあたりまえの存在感が大事なのかもしれませんね。