納得できなければ

 新しい担当の会議に参加しました。私の感覚とは違い戸惑うことが多くありました。平時ならば良いのですが、今後の一大事業を見据えるならば、改革の必要性を感じました。今までのやり方を変えることには勇気と共感が必要です。人間は変わらないことに安心感を見出すものです。世の中は絶えず変化していますが、だからこそ変わらないことを求めるのが人情なのかもしれません。


 現状を否定することなく、変わっていくことが大切です。否定は対立となり信頼関係を崩壊させます。変わることへの理解がなければならず、そのためには面倒だと思っても対話が必要なのです。たとえ命令できる立場にあっても、周囲の共感がなければ順調に進むことはありません。納得でないことを本気でやる人間はいないのですから。納得してもらうために心を尽くさなければなりません。


 何も言わなければ、何を考えているのか分かりませんし、必要性を感じることもありません。どうして面倒なことをしなければならないのか。重い腰をあげるだけのモチベーションを提供しなければ、人も組織も変わることはありません。自分の想いだけでは足りず、周囲の想いをつないでいかなければ物事の成就はありません。