政治の迷走

 政府のコロナ対策を見ると感染対策と経済対策という相反する政策をまとめてやろうとするため中途半端となり、感染の波が止まらないように思えます。さらにオリンピック開催とワクチン接種も重なり、秋には選挙もあり関係者の心労は大変なものだと思います。感染をしっかり抑える前から経済回復に走ったため、かえって経済に打撃を与えました。犠牲を厭わない姿勢がかえって犠牲を最小限にとどめるということがあります。


 東日本大震災の時にも思いましたが、政治のリーダーシップが弱いように感じます。各業界団体の声を無視できず政策がブレるため、大きな効果を発揮できません。選挙を意識するため正しいことができないということがあります。政治家の宿命なのかもしれませんが、義や志を持ち「日本のために」という大局から行動していただきたいものです。


 緊急事態宣言下にあるのに政治家に緊張感がないように感じられます。政治決断という言葉をよく聞きますかが、どういう決断をするかよりも、決断するべき人間がどれだけ信頼されているかのほうが重要なのです。「あの人には賛成、あの人には反対」そこにあるのは信頼の有無なのです。緊急事態の今こそ強い指導力を発揮していただきたいものです。