すべては変わるから

 同じことを同じ時間やっても人によって覚えかたは違うものです。得意なこと苦手なことがあり、時間のかかる人もいれば不向きな人もいるものです。職場やクラスにおいても、注目される人は限られています。勉強や部活でも順位がつけられ上位は限られています。同じ人間であるのに不公平であり理不尽だと思うこともありますが、それが社会というものなのでしょう。


 点数や周囲の評価がすべてではありません。こういったものに頼ってしまうと、かえって自分を見失ってしまいます。社会や周囲は表面的なところしか見えず、表面的な評価しかできないのです。表面的な評価が自分のすべてではありません。私は百点を取る人よりも、周囲への配慮ができる人のほうが素晴らしいと思います。部活で優勝する人よりも、みんなのサポートができる人のほうが素晴らしいと思います。


 人生を長い目で見るならば一時の成功や評価よりも、地道な努力や人柄のほうが大切だと思うのです。表面的な評価に一喜一憂することなく、自分を信じていくことが大切です。劣等感や欠点もいつのまにか気にならなくなり、自分なりの個性や特技も備わっていくものです。今の評価が長い人生のすべてではなく、すべてが変わっていくものです。今の自分が50点だと思っても、30年後に80点になっていればいいのです。すべては変わっていくからこそ、未来の自分に希望を託していきたいものです。