どうにもなりません

 真冬日に雪が降り続くなかでは、いくら除雪しても雪は増えるだけでした。ところが、気温があがり雪が落ち着くと何もしなくても雪は少なくなっていきます。自然を前にすれば人間の力など及ぶものではなく、翻弄されるばかりです。天気予報を見ながら一喜一憂していることが空しくなります。降っても降らなくても淡々と過ごしていきたいものです。


 人生において面白いほど上手くいく時期もあれば、何をやってもダメな時期もあります。こういった時期とは個人の努力の及ばないことなのかもしれません。古来よりこういったことを運気と表現することもあれば、古今東西で様々に表現され、また活用されてきました。基本的には外的な条件に頼るのはどうかと思いますが、好むと好まざるとに関わらず、日々の生活とは様々な影響のもと営まれているものです。


 自分の力の及ばないことに対する態度ということも、明確にしておかなければなりません。社会も環境も人も自分の思い通りにはならず、自分の願いとは違うものを突き付けられたときにどうするのか。願うばかり、頼るばかりでは何も変わらないわけであり、現実をどのように調整していくのか、自分の思うようにしていくのか、そういった力が求められます。些細なことで一喜一憂しない強さが大切ですし、現実をしっかりと受け止めながら、そこに最善を尽くしていく態度こそが道を開くのではないでしょうか。