不満を希望に

 商品を買うには、その商品に見合った金額を支払わなければなりません。借金をするにも、その金額に見合った担保が必要とされます。何事においても求めるものに応じた代償が必要になるのです。自分の目標が高ければ高いほど、それに見合った努力や才能が求められます。人よりも多くのものを望むならば、その分だけの対価が求められます。

 この世界には目には見えなくても平等なる天秤が存在し、自分が求めるものと、それに見合った対価がちゃんとつりあうのかを計られるのです。大人になればわざわざ人前で頑張る人はいませんが、結果を出している人は相応の努力や忍耐をしているものです。ところが、その部分が見えないため、もしくは見ようとしないため、素直に認めることができないのかもしれません。

 私は今の生活に不満もありますが、その不満は結局は自分が作り出しているものだと考えるようにしています。自分が求めているものに対して同等の対価を支払っていないからこその不満なのです。さらには不満とは改善の余地があるということであり、考えてみれば希望でもあるのです。今の自分が抱えている不満をひとつひとつ解消していければ、どれだけ素晴らしい毎日になることか。まさに物事は考えようなのです。