進べ道は

 苦難に出会って何に気づき、何を学び、何を得るのかを考えなければなりません。苦難から逃れようとしたり、嫌々耐えていても苦しいばかりで何も変わりません。どのような人であれ人生において必ず苦難と遭遇するものです。その時の態度によって出会う前よりも大きく成長する人もいれば、苦難によってダメになってしまう人もいます。天は乗り越えられない試練は与えないものです。本人にその気があれば人生の転機にすることができるのです。


 自分で自分に厳しくすることはできません。その代わりに天が私達に苦難を与え厳しさのなかで、たくさんのことに気づかせ学ばせようとしてくれているのです。そのように考えるならば苦難とは必要なものであり、ありがたいものなのです。尼子十勇士の1人にも数えられる山中幸盛(鹿之助)は天に向かい「天よ吾に七難八苦を与えたまえ」と祈ったそうです。祈るまでもなく苦難の生涯だったようにも思いますが、けしてあきらめることなく戦い続けたからこそ、その名が伝えられているのだと思います。


 誰にでも人生のポイントになる所があると思います。その時にほんの少し頑張れるか耐えられるかで、その後の人生が大きく変わってくると思うのです。私は家電などつい安いほうを買って後悔することがあります。長く使うのであれば多少高くても良い物を選んだほうが得なのです。人生においても多少大変でも苦難の道を歩んだほうが、長い目で見れば幸福につながるのではないでしょうか。