生き方とは

 人は誰しも自らの限界と向き合わなければなりません。自分の限界を知り無力感に苦しむときに、どのような態度を選択するかで人生が大きく違ってきます。ひとつには自分という人間をあきらめてしまい無気力に生きるという選択です。無難に無力感を感じないで済む範囲のなかでの生活です。また、積極的に自らの限界を突破しようとする人もいます。「やれば、できる」を信条にどんなことにも挑戦していきます。


 限界と向き合うことで謙虚になる人もいます。1人でできないことは謙虚に周囲の助力によって成就しようとする人です。何もすべてを1人で抱える必要はなくチームで戦う人です。困難と出会い無力を覚った時に、どのような選択をするのか。日々の些細なことから人生の一大事まで、その人の生き方というものが反映されるように思うのです。


 すべてを悲観する人、すべてを力とする人、すべてに感謝する人、日々の些細な態度や言動が集約され生き方というものが形成されていきます。生き方とは思考や価値観ではなく、その人の行いであり、日々の蓄積であり、だからこそ何事においても丁寧に取り組んでいかなければ、自分の人生を豊かにすることはできないと思うのです。