浪費している精神エネルギー

 怒りを堪えることにエネルギーを使うのか、それとも怒りを爆発させることにエネルギーを使うのか。人を信じることにエネルギー使うのか、それとも人を疑うことにエネルギーを使うのか。人間が一日に使うことのできる精神的なエネルギーは決まっています。限られているエネルギーをどこに注ぐかによって一日がまったく違ったものになります。一日を振り返って疲れたり最悪だったと思うのならばエネルギーの使い方を間違ったのかもしれません。


 限られた資源を有効活用しなければならないのは地下資源ばかりではなく、私達の心のエネルギーも同じなのです。心のエネルギーを浪費している人はいつも疲れています。寝て回復する体力とは違い心は枯れてしまうと簡単には回復できません。ですから、疲れることはしないのが鉄則なのですが、疲れるか疲れないかはその内容ではなく、自分の心が決めることなのです。嫌々やればどんなことでも疲れますし、楽しくやればどんなことでも疲れよりも達成感や爽快感が残ります。


 精神的なエネルギーを上手に使える人はプラスの気持ちや発想でエネルギーを使います。そうすることで消耗することなく充実した一日を過ごすことができます。たとえ嫌なことや面倒なことでも楽しくなるよう工夫することでエネルギーの浪費を減らすことができます。同じように嫌いな人や苦手な人と接するときでも、嫌々だったり相手のペースに巻き込まれれば、あっという間に消耗してしまいます。自分の心をプラスに固定することができれば毎日が楽しくなります。その秘訣は何でも楽しもうとすることです。その気持ちさえあれば日常の景色が変わってきます。