いつもの私

 日頃の自分というものを意識すると様々なパターンや習慣が見えてきます。誰かに親切にされた時に素直にありがたいと思える人もいれば、誰もそんなことを頼んではいなと思う人もいます。誰かに注意された時に自分のために注意してくれたと思える人もいれば、私のことが好きではないから嫌がらせをしていると思う人もいます。誰かにほめられたときに謙遜する人もいれば、何か下心があると勘ぐる人もいます。


 対人関係のなかで生きている私達にとって相手のことを考える前に、まず自分のリアクションについて考えなければなりません。こちらのリアクション次第で相手が受ける印象も態度も大きく変わってきます。自分が嫌だなと思った場合には、相手も同じように感じているものです。自分が嫌だと思えば、それがリアクションとなり相手に伝わり、相手も同じように感じるものなのです。相手を不快にさせるリアクションが習慣化していないかチェックが必要です。


 相手をイライラさせる、不安にさせる、傲慢にさせる、勘違いさせる、すべてこちらのリアクションによるところが大きいのかもしれません。人間関係はキャッチボールです。自分がどのような玉を相手に投げたかによって、その関係が形作られていきます。最初から不愉快な人間がいるのではなく、そういう関係を作ってしまったのです。相手を変えようとするのではなく、お互いの関係を見直していきたいものです。

 

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