自分をメンテナンス

 山崎賢人さん主演の『羊と鋼の森』というピアノの調律師の映画がありましたが、ピアノは定期的な調律がないと美しい音は出せないそうです。ピアノに限らずメンテナンスは必要であり、私達人間にも心身のメンテナンスが欠かせないと思うのです。人間のメンテナンスといえば健康診断が真っ先に連想されます。健康維持のためには早期発見が大切です。ですが、体ばかりではなく心や日々の生活も定期的な見直しが求められています。


 ストレスは放置しておくと心の病となり学校や職場に行けなくなることもあります。早めに気づけば対処も容易ですが、無理して我慢して悪化してしまうと回復するのが大変になります。日常生活における暴飲暴食、運動不足、睡眠不足、依存症、人間関係など何事も早めに気づければ良いのですが、それが習慣化してしまうと大きな問題に直面するまで気づかないままになってしまいます。もしくは本当は気づいているのに知らないふりをしているのかもしれません。


 節目ごとに人生について考える機会が巡ってきます。その時に自らの想いとしっかりと向き合うことで、より良き人生へと進むことができます。人生の転機とは今までの人生を清算して、これから向かうべき道を見定めることです。買物にこだわる人や趣味にこだわる人など、人に様々なこだわりがありますが、やはり生き方にこだわることが大切だと思うのです。たった一度の人生を自分らしくどのように生きるのか。存分にこだわりたいものです。