物質と精神の価値

 人間には慣れてしまう飽きてしまうという性質があるようです。消費税がアップしても最初のうちは増税を意識して節約しますが、慣れてしまうと気にならなくなってしまいます。そして慣れたころを見計らって次の増税があります。新しい趣味は楽しいものですが、だんだん飽きてくると熱量は下がりどうして夢中になっていたのか分からなくなってしまいます。同じことを意識し続けること、飽きずに同じことを続けることは難しいものです。


 物質的に貴重なものはダイヤや金にしても数が少ないからこそ価値があります。ところが精神的に大事なものは数が少なく貴重ということではなく、誰にとっても普遍的な貴重があるということでもなく、自分にとってのみ価値があるものです。思い出であったり、プライドであったり、義理であったりというものは、第三者から見ればつまらないものかもしれませんが、自分にとってはかけがえのないものです。


 誰もが欲しがるものを求めることは簡単です。ですが、私は世間の価値観に流されるよりも、自らの尺度やペースで生きたいと思っていますし、物質的な価値よりも精神的な価値を大切にしていきたいと考えています。自分にとって本当に大切なものは何か。社会や周囲に一喜一憂することなく、自分なりの基準や哲学をもって生きていきたいものです。



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