否定と肯定の人間学

 補助金の相談で役所に行ったのですが、役所の論理ばかりでまとまりませんでした。そもそも補助金は何のためにあるのか、現実のイベント運営はどうなのか、こういったことにはまるで興味がないようで、補助金の要綱に記載されている事務的なことばかりでした。いわば机上の理屈でいくら補助金を出しても地域が活性化することはないように思います。地域と積極的に関わろうとしない、知ろうとしない役人では困ります。


 知らないということ、知ろうとしないことは恐ろしいことです。今の自分に対して懐疑的であるべきだと思います。それはいつも不安を抱くべきだということではなく、今の自分の思考や価値観がすべて正しいとは考えてはいけないということです。自分の知らない世界があり価値観があり、そういったものがあることを前提に人と接することで、自分の主張に固執することなく相手から学ぶことができます。狭い世界に留まることなく自分の世界を広げていかなければなりません。


 私達は何もできず何も知らない状態で生まれてきます。そこから様々なことを学び大人になっていきます。私は学ぶことは尽きないと思っています。また、学校で学ぶことも大切ですが、それ以上に生きることや人間関係の学びこそ大切だと考えています。学ぶことを放棄した人は劣化していくしかありません。謙虚に学ぼうとする人だけが年齢とは関係なく、成長を続けることができます。自分の世界を広げ否定ではなく肯定の関係を築ていきたいものです。




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