選択肢の質と量

 ナポレオンは「余の辞書に不可能という文字はない」と言ったそうですが、そうであるならば「できない」とか「あきらめる」という選択肢はなくなります。人生は選択の連続ですが、どのような言葉や行動を選択するかは、その人の選択肢の質と量にかかっています。いわばトランプのようなもので、何か問題が起こった時に、その問題よりも強い手札を持っていれば簡単に解決できますし、手札が弱ければ八方塞がりとなります。その手札とは経験による智恵、人脈、考え方、能力、才能などであり、こえいったものの質と量を豊かにしていくことで、最良の選択肢を実行できるようになります。


 選択肢も様々あり、日頃から慣れ親しんだものを習慣として選択しているものです。この習慣を見直すことも大切なことです。自分でやるのか、誰かに頼るのか。とりあえずやってみるのか、準備万端整えてやるのか。意地を通すのか、義理を通すのか、囚われないのか。急いでやるのか、じっくりやるのか、丁寧にやるのか、適当にやるのか。与えられた問題にどのような態度と方法で挑むのかは、その人をそのまま表現するようなものです。


 人生に大きな問題などほとんどありません。たとえ大きく見えても小さな問題が山積しているだけなのです。倒産や大病ということであっても、いきなり倒産や大病があるのではなく、日々の小さな選択において臆病であったり、つい怠けてしまったり、欲に負けたりを繰り返した結果なのです。日々の選択を軽んじることなく誠実に向き合っていれば、人生の問題はなくなり楽しく安らかに暮らすことができます。そういった選択ができるよう智慧を磨きたいものです。



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