仕事を好きになる方法

 春4月、新入社員を迎えた部署も多いのではないかと思います。最初の緊張が解けてきて、お互いに色々なところが見えてくる時期でもあります。不思議なもので、いかに人事部が厳選したつもりでも全員が同じように仕事をする訳ではありません。その違いはモチベーションの違いに尽きるのではないかと思います。基本的な能力が同じでも、その意欲によって発揮できる力が違ってくるのです。


 社会人にはふたつのタイプがあります。「仕事をしている人、仕事が好きな人」と「仕事をさせられている人、仕事が嫌いな人」です。前者は意欲的で、仕事を覚えようとしますし、職場の人間関係を築こうともします。まだ何もできなくても、とりあえず動こうとし聞こうとします。その姿に好感を持たれ、可愛がられ職場に必要な人間になっていきます。後者はそのまったく逆のことをします。1ヶ月もあれば、その評価は定着し役割分担や人間関係が固まっていきます。


 長い社会人としての生活の最初が肝心です。上手に流れに乗れないと、仕事を好きになることができません。仕事が嫌いになってしまうと、たとえ転職しても仕事を好きになるのは困難です。嫌々仕事をすることほど苦痛なことはありません。仕事を好きになるための基準は上司、部署、給料などではなく、意欲があるかどうかなのです。頑張ろうという気持ちがあれば、必要なものはすべてあとからついてきます。


 会社は選べても部署や上司を選ぶことはできません。すべてはご縁なのです。ご縁によって与えられた環境のなかで、自分の居場所や役割を作っていかなければなりません。人の性格はそれぞれですが、元気な人は元気に、静かに人は静かに、自分なりの個性で意欲を示せば良いのです。人間は感情の生き物です。頑張ろうとする人を応援したくなるものです。素直に応援したくなる姿を見せることが、仕事を好きになるための確実な道なのではないでしょうか。



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