午年の意味と心構え

 子年からはじまった十二支12年も来年の午年で折り返しになります。陽から陰へと変わる転換期であり、重要な年とされます。良くも悪くも区切りとなりやすい年とされ慎重な対応が求められます。午年は季節としては初夏をあらわし、草木の成長が一段落し、夏の猛暑や秋の実りへと向け力を蓄えるべき時期です。このことから自分の将来への方向性を見定めたり、何かを学んだり挑戦したりとこれからの自分のために力を養うのに適した年でもあります。


 今年は吉凶の明暗が分かれやすい年でもあります。焦って結果を求めるのではなく、着実に歩んでいこうという姿勢が求められます。午年の字義は杵の形で、「つきあたる」や「さからう」の意味があり、良くも悪くも打てば響く結果の伴いやすい年です。安易な行動によって思わぬ結果に翻弄されないよう用心しなければなりません。慎重を旨とし、目先の利益に走らないようにすることが大切です。何事も基礎や準備が整ってこそ成就するものです。いかに堅牢優美に見える建物も、その基礎がしっかりとしていなければ、砂上の楼閣となんら変わりません。


 願望や目標の達成とは、幸運や打算によって為すのではなく、ひたむきな想いや日々の心がけによって得るものです。そのための基礎を午年に形作ると、その後は非常に進みやすくなります。私達は幸福になるために生きています。ところが、忙しい日々にあっては、幸福になるということが忘れられてしまいます。私は仕事や家庭など私達の日々の生活とはすべて自分の心を映し出す鏡だと思っています。新しい年を迎えるにあたり、自分の生活をいかに幸福へとつなげていくか、考えてみたいものです。


 午の刻とは午前11時〜午後1時を指し、その中間である12時を正午といいます。一日のなかで最も気が抜けやすい時間帯でもあります。元旦を迎えると、「今年こそは」という希望や期待に胸が膨らみます。「牛」の角が抜けて「午」という字になったという俗説がありますが、新年の想いが抜けないよう気をつけながら、何事もうまくいく一年にしたいものです。



九星別各人の運勢を下記に掲載しております。
一緒にご覧ください。
http://d.hatena.ne.jp/buddhist/20131211


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