平常心是道

 さて、「平常心是道」(へいじょうしんこれみち)という言葉です。これは馬祖道一(ばそどういつ)という方の言葉です。禅宗では日常の生活がすべてそのまま仏道であると考えます。悟りというものは生活から離れたところにあるものではなく、日々の生活の中にこそあると考えます。
 

 
 悟りを求めようと必死になればそれが執着となりかえって悟りは遠のいてしまいます。何事も気持ちが強くなりすぎるとかえって失敗してしまうものです。平等に日々の生活に心を配ることこそ大切であるという教えなのです。
 


 人も物もあまり好き嫌いをせずに平等に接することが心の安定につながります。また、感情も極端にならないことが大切です。極端な感情は愛情が憎しみに、尊敬が嫉妬に、喜びが悲しみに変わりやすいものです。日常生活も感情も常に平常心を心がけることが必要です。
 


 人の心は暴れ馬のように落ち着かせるのが難しく、自分の心なのに理解できないこともある摩訶不思議なものです。その心が揺れなくなった先にこそ仏の道が開けてくるのではないかと思っています。心が揺れ自分を見失ってしまうと後悔や悲劇へとつながってしまいます。何事にも動じない平常心が大切になります。





写真なし日記
 降り続けた大雪もおさまりそうです。降った降った当山は雪に埋もれています。屋根の上にも大量の雪が積もっています。写真を撮る暇も文章を考える時間もなかなか作れません。どんに状況にあっても時間を作ること頑張ることが大切なのですが、現実はなかなか難しいものです。まだまだ私も未熟者で言い訳が溢れてしまいます。
 さて、今日も雪下ろしです。