人間関係においては頼るということも大事だと思うのです。ところが、現代は家族や友人であっても頼りたくないor頼れないという人が多いのかもしれません。そのため1人で抱え込んでは苦しんでいるのではないでしょうか。大きな問題から些細な愚痴まで、まずは言葉にしてみる、そして頼ってみることでずいぶん違います。話すだけで心が軽くなり、頼ってみることで自分では思いつかなかった解決の糸口が見つかったりします。なにより誰かと関わることで孤独ではないという安心感を得ることができるのです。
1人では生きることができない私達にとってはお互いに頼ることで信頼関係が深まります。できるできないを別にして何でも1人でやろうとすると、周囲が離れていきます。それは必要とされていないと感じるからです。「あなたを必要としています」=「頼る」ということなのです。人が集まってくる人は自分ができることも頼ったり一緒にやったりします。同じ時間を過ごす、同じ汗をかく、同じ課題に挑むということが信頼関係が育まれます。
人間関係を貸し借りで考える人がいます。なるべく借りは作らず貸しを作り、相手よりも上位にいようと考えます。つねに貸していることを意識させ、事あるごとに勝手な利息だけを徴収しつつ元本はそのままです。こういう人との付き合いは疲れます。尊敬される人は頼まれれば損得など考えず喜んで引き受け見返りを求めません。尊敬される必要はありませんが、難しく考えることなくお互いに楽しく協力したいものです。