現実世界が遠くて

 日本では自分の意見を主張すると常識がないとか生意気だと考える人もいます。ですが、私は勇気をもって自分の信念や努力を世に問うことが大切だと考えています。もちろん口先だけではいけませんから、言行一致でなければなりません。自分の想いを発信し実行するという過程が大切だと思うのです。心のなかに想いを留めておくと、どんなに素晴らしい想いでも停滞し濁ってしまいます。外界に向けて想いを発信することで、新鮮な空気を取り込み想いの鮮度を保ち、心を新たにすることができるのです。


 自分の想いを言葉や行動にすることには勇気が必要ですが、やってみたからこその学びというものがあります。自分の想いが未熟であれば失敗したり嫌われることもあります。ですが、何もせず未熟ということも分からないままよりも、未熟ということが分かるからこそ向上することができます。自分の想いと現実の隙間を埋めていくことで、現実世界の生活が楽になります。現実と想いにギャップがあるほど、現実世界が煩わしく面倒になり疲れてしまいます。自分の想いを社会に問いかけていくことで、なりたい自分と求められている自分の調和をはかり、自分らしく生きていきたいものです。