あなたのその態度が

 日々の心がけとして態度を変えないということを意識しています。これは自分の体調や感情もそうですし、また相手によって態度を変えないということでもあります。人間は体調が良いときと悪いときで、機嫌が良いときとイライラしているときで態度が大きく変わってしまうことがあります。機嫌が良いときには有頂天になり、機嫌が悪いときには八つ当たりするのでは、人として安定しているとはいえません。


 また、相手によってコロコロ態度が変わるのも不安定な状態です。勝手に自分より上だと思えば卑屈になり、自分より下だと思えば傲慢になるようでは未熟なのです。どんな時でも、どんな相手でも、態度を変えない安定感が求められます。それは心がしっかり落ち着いているということです。私達は誠実の徳を求められますが、それが最も現れるのが態度なのです。


 自分をコントロールできないということは、舵のきかない舟に乗っているようなものです。目の前に大岩が現れても避けることもできません。自分を抑えられないまま生活するということは、とても危険なことなのです。「切れる」という言葉が定着していますが、些細な怒りや失望から自分を見失っていては、自分も相手も不幸にしてしまいます。


 自分のなかにある起爆スイッチに気づいているでしょうか。どういった状況で、どういった相手だと、どういった気分だと爆発してしまうかを考えなければなりません。ほとんどが同一のパターンではないかと思います。起爆スイッチに手をかけたときに、思いとどまる鍛錬をしなければなりません。体調や気分の管理も大事ですし、意識して自分を抑えるようにしなければなりません。最初は大変ですが、少しずつ楽になっていきますし、自分の態度が変われば、まりの態度も変わり、今まで以上の関係を築けるようになるのではないかと思います。


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