会話の極意

 今日は暑いですね。そうでもないですけど。すいませんでした。まったく迷惑しました。もしお時間があれば。時間はありません。この前、病院に行ったら。興味ないんですが。このような態度では会話は成り立ちません。最初から楽しい会話があるのではなく、何気ない会話から信頼関係が作られ、少しずつ楽しい会話になっていきます。つまらないという態度でいれば、誰と話しても楽しくなることはありません。


 会話ひとつを考えても、相手に対する配慮が必要です。興味のない話しを聞かされるのは苦痛かもしれませんが、聞かせてもらうという態度で付き合うことも大切ではないかと思います。あの人に話しても文句しか言われない、いつもつまらなそうにしている、ろくに聞いてもらえないと思われれば、誰も話しかけてくれなくなります。自分から話題を作り話しかけるのは大変でも、相手の話を聞くことはできるのではないかと思います。話を聞かせてもらうという態度が自然と人の集まる環境を作ってくれるのです。


 日本人は本音と建前を上手に使い分けることで和を保ちます。言わないほうが良いと思うことをあえて言わないことで穏便にすませます。そのことで問題が棚上げされてしまうこともありますが、些細なことでいちいち衝突することはありません。多くの争いは相手の言葉を上手に受け取れないことからはじまります。会話には忍耐も必要です。自分を抑えて波風の立たない会話ができれば無用な争いに巻き込まれることもありません。和やかに楽しい会話を心がけたいものです。




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