自分を豊にする取り組み

 人間は生きていくため生活の糧を得るために仕事をし、家族を支えるために行動し、自分を満たすためにも活動します。基本的には必要に迫られた活動と自発的な活動に分けることができます。必要に迫られた活動とは学校や仕事など半強制にしなければならないことです。また、子供を授かったならば責任ある子育てをすることも義務となります。他にも介護や地域の役割など様々なものがあり、しなければならないことはたくさんあります。


 「しなければならないこと」をこなしたうえで、自分なりの「したいこと」も大切になります。仕事を退職したらとか子育てが一段落したらという節目もあれば、自分なりに時間やお金をやりくりしてということもありますが、自発的に自分を豊にする活動も生きていくうえでは大切なことです。ストレス社会といわれるのは「しなければならないこと」に終始して自分を豊にする時間を持てていないからストレスが溜まるのです。


 生命を維持するためだけに生きることはむなしいことです。給料をもらうためだけの仕事、食べるためだけの食事、時間をつぶすための娯楽など、いわば一日を消化するだけの生活だけではいけないのです。生きている実感が持てないという人が増えていますが、自分を豊にしようとする取り組みが欠かせないのです。豊かさとは人それぞれだと思います。各人が試行錯誤しながら求めていかなければならないのです。




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