自己評価

 現代人はもろく傷つきやすいといわれます。昔の人は雑草のような強さを持ち、どんな境遇であろうとたくましく生きていたようです。ところが、今は自分から進んで被害者になろうとしているようにも見えるのです。何をしてもしなくても、何を言っても言われても、すべてが不安や悩みにつながっていくようです。被害者意識の強い人ほど自己評価が低いようにも感じられます。いつもケンカ腰の人は、つねにバカにされているように感じて攻撃的になるようです。すぐに落ち込む人やあきらめる人も、同じようにマイナスの波動ばかりを受け取ったり、否定的・悲観的に物事を考える習慣がついているのです。
 

 そういった習慣の根底には自己評価の低さがあるようです。自分に自信を持てないと、物事をマイナスに考えてしまう傾向があるのです。「自分はダメな人間だ、生きている価値がない」と考えてしまっては、否定的・悲観的になってしまいます。自己評価とは自分に対する主観的評価ですから、たとえ根拠がなくても自分で自分を良く評価すればいいのです。実際にそういう人はいるものです。ところが多くはまわりからの評価を自己評価としてしまいがちなのです。小さい頃から繰り返し言われ続けてきた言葉、忘れることのできない思い出や失敗、まわりの人間との比較などが、自分に対する評価を作っていくのです。ですから、自分のまわりに自分をちゃんと評価してくれる人がいないと、自分自身への評価もどんどん低くなり、マイナス思考の習慣がついてしまうのです。
 

 人間関係のなかで、お互いに評価しあうことも大切なのです。人間はお世辞と分かっていても、ほめられればうれしくなるものです。昔はもっとお互いにほめあっていたようにも思います。ところが、今は相手をほめたり尊敬することが少なくなってきているようです。直接ほめられることも、人伝えにほめられるのも、謙遜しながらもうれしいものですし、頑張ろうという気持ちも生まれてきます。「ほめられる→前向きになれる→自信が持てる→自己評価が上がる→またほめられる」という図式が必要なのです。お互いにもっとほめあいましょう。そうすれば、今よりもっと自信を持ち楽しく生活できるようになるかもしれませんね。

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