報われない時代に

 バブル崩壊後の日本は、いわば報われない時代となりました。勤続年数を重ねてもなかなか昇給しませんし、残業もサービス残業ばかりですし、ボーナスのカットもあたりまえです。終身雇用や年功序列も崩壊し、リストラや倒産の不安がつねにつきまとい、経済的になも精神的にも仕事で報われることが少なくなりました。仕事の量や質と報酬のバランスがとれず、しかもどこも同じような現状であり、仕事があるだけありがたいと思わなければならない時代なのです。
 

 そんな時代にあって、いかに仕事で自分を満たしていくかを考えなければなりません。私はそのために必要なのは志や奉仕の心であると思うのです。実際は子供の頃の夢を実現した仕事に就く人は希なのですが、それぞれ仕事に対する思いは持っているはずなのです。それが志につながるのです。酔ったときに語るばかりではなく、普段から仕事に対する思いと向き合うことで、仕事での喜びや充実感を発見することができると思うのです。
 

 そして、もう一つが奉仕の心です。以前も書きましたが、私達は仕事を通して社会に貢献しているのです。自分ができない仕事をしてもらうことで、この社会が成り立っているのです。たとえば、一軒の家を建てるのにも、なくてはならないたくさんの仕事があり職人さんがいます。それらが合わさってはじめて家が完成するのです。この世にある仕事はすべて必要だからこそあるものですし、自分に与えられた仕事を頑張ることは社会貢献でもあるのです。
 

 大切なことは自分の仕事が、誰かの幸せに貢献していると思えることなのです。そういった意識を持って仕事をおこなうことで、今までとは違うモチベーションが生まれますし、新しい充実感も得られるのではないかと思います。報われない時代に生きる私達は自分を満たす仕事ができるようにならなくてはならないのです。そのためには今までとは違う角度から自分の仕事を見つめてみたり、今までとは違う価値観や気持ちを模索してみなければならないのです。仕事が楽しい楽しくないというのは、仕事の内容や待遇ばかりではなく、自分の仕事に対する姿勢にもよるのです。
 
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