人間関係の極意は簡単

 サザエさんを見ていたら、お母さんがお父さんの肩をもんでいるシーンがありました。「お父さん、いつもご苦労様です」と声をかけると、お父さんが恥ずかしそうに「いつも頑張れるのは、お母さんのおかげだよ」と答え、2人でほほえんでいました。これがもしお父さんが「疲れているんだから、肩くらいもめよ」と言えば、お母さんは「私の方があなたより疲れているわよ。いつもあなたに苦労されられているんだから」と売り言葉に買い言葉でケンカになるかもしれません。


 どちらが先に、どのような言葉をかけるかで、人間関係はまったく違ったものになります。人間関係は固定化するものです。良好な関係も険悪な関係も固定化し持続していきます。険悪な関係が長く続くと、その関係を改善するためには大変な時間と労力がかかりますし、険悪な関係はまわりの人も巻き込み様々な問題を生みだしていくものです。どちらかが素直になれば険悪な関係も修繕されていくのですが、お互いに意地を張っていると収束の見込みはたちません。


 関係を悪化させないということも大切です。人間関係には誤解やすれ違いがつきまとうものです。些細な誤解やすれ違いから疎遠になることも多々あります。良好な人間関係を築ける人は、素直に相手の話が聞けますし、素直に謝ることができるのです。意地を張ることの愚かさを知っており、自分からすぐに上手に関係を修復することができます。あたりまえの関係などありません。人間関係はお互いに相手に対する思いやりがなければ続かないものです。どちらか一方だけが我慢する関係ではなく、お互いに相手を尊重したいものです。


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