成道会とは

 12月8日はお釈迦様の成道会です。誕生された灌仏会(4月8日)と入滅された涅槃会(2月15日)と合わせて三仏会といい、お釈迦様に感謝する仏教行事です。成道会とはお釈迦様が悟りを開かれたことを祝う行事です。今から約2500年前の古代インドで、お釈迦様は35歳の時に菩提樹のもとで悟りを開かれました。菩提樹のもとで瞑想すること49日目だったそうです。もちろん、この以前に約6年間の厳しい修行もされておられます。 


 私の子供に「幼稚園で成道会があるんだけど何?」と聞かれました。私は「お釈迦様という偉い方が生きていくうえでとても大切なことを知った日なんだよ」と教えました。仏教の教えとは幸福になるための道を教えてくれるものです。そして仏教とは、お釈迦様の悟りからはじまったのです。私達には6年間も厳しい修行をすることはできません。私達の代わりに厳しい修行に耐え悟りを開かれたお釈迦様から教えていただくことによって、より豊かな生活を得ることができるのです。仏教とつながる私達にとって12月8日ははじまりの日なのです。
 

 12月になると、どこもかしこもクリスマス一色です。日本人でクリスマスを知らない人はいませんが、成道会を知る人は少ないのが現状です。もちろん、お釈迦様の成道を商売にされても困るのですが。仏教の教えとは2500年を経ても変わることなき真理です。仏教には生きていくうえで大切なことが、たくさん説かれています。お釈迦様の仏教とは小難しい講釈ではなく、誰にでも共感することのできるやさしい言葉で、そして私達を思い厳しい言葉で語られているものです。ぜひ、お釈迦様の仏教に興味を持っていただければと思います。


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