子育てに伴う犠牲の意識

 最近、少子化問題がよく取りあげられます。安倍内閣少子化教育再生といった重要な社会問題にメスを入れようとしています。大切なことだけに成果をあげるには大変でしょうが頑張ってもらいたいと思っています。
 
 少子化問題はよく年金や高齢化社会と関連づけられ議論されているようです。しかし、少子化は年金制度の維持よりはるかに重要な問題だと思うのです。生き物の最大の使命は子孫繁栄です。それは人間であっても同じはずです。この自然の営みが歪んでしまっているのは、今の生活が不自然なものになっている証なのかもしれませんね。
 
 経済的にも精神的にも子供を育てるには犠牲を払わなければならないという意識には、社会のすべての問題が凝縮されているように感じられます。「子はかすがい」とか「子供は社会の宝」という意識はなくなり、離婚や虐待が増加し赤ちゃんポストの設置が必要になっているのが現状のようです。結婚したくない、子供を生みたくないと思う人が不健全なのではなく、そう思わせる社会が不健全なのかもしれません
 
 私達が今こうして生活していられるのは両親に育ててもらったからです。自分がしてもらったことをしてあげられないというのは残念なことです。育児が大変なのはあたりまえのことです。ですが、自分もそうして育ててもらったということを忘れないようにしたいと思います。 


今日の目標
 受けたご恩を返せるようにしましょう


写真日記
 当山の本堂前に子供達が雪だるまを作っていきました。なんだかお地蔵さんが並んでいるかのようです。「法華経」というお経には子供が遊びで作った仏様にも功徳があると書かれています。誰もが仏様の子供だからそうです。子供達が元気に遊び楽しく笑える社会であってほしいと願います。