苦難にあって

 奥歯が痛くなり歯医者に行ったら親知らず周辺が炎症しており、紹介状を書くから口腔外科で抜歯するよう勧められました。とりあえず洗浄してもらったら痛みはなくなりました。落ち着いたので、このまま様子を見ようかとも思ったのですが、診察だけ受けることにしました。レントゲンを撮ると親知らずに関連した別の病気も見つかり、手術することになりました。


 痛みのおかけで病気が見つかったわけです。何事か問題が起こると、見ないふりをしたくなります。棚上げにしてしまうのが楽なのです。会議などでは「では、今後の検討課題として・・・」で棚上げにされることが多々あります。ですが、眼前の問題は必要だから起こっているのです。いわば天からの啓示のようなものです。しっかりと向き合うことで、今の自分に必要なものを得ることができるのです。


 克服すれば面倒な問題が、その姿を変え新たなる力となって自分に備わるのです。ですが、問題をそのままにしておけば、いつまでも問題のまま苦しむことになります。転機は問題や不満から生まれてくるものです。勇気をもって思い切って踏み込めば、なんとかなるものです。解決できない問題は与えられないといわれます。本気になれば、人生の大きな転機となりうるのです。苦しい時ほど限界を超えるチャンスだと思い、知恵を絞り、技術を磨き、心を高めることです。