成人の日に

 成人の日がありましたが、その歴史は浅く昭和になってから始まったようです。さらに昔であれば元服という儀式もありましたが、大人になる儀式は世界中にあるようです。近年の成人式はヤンチャな衣装で暴れる姿が報道されますが、少数派だからこそ目立つのでしょう。もっと大人としての自覚や責任に目を向けた報道をしてほしいものです。


 人に成ると書いて成人です。私達はありがたくも人として生を受けましたが、まずは生存本能でのみ生きる存在でした。そこから教育を受けることで、本能や欲望を抑えて正しい判断や行動ができるようになっていきます。成人とは、一人でも自らを律して生活できるようになることであり、社会や周囲に対して貢献できる存在になることだと思うのです。


 成人には社会人として仕事をするだけではなく、「人としての歩み」が必要だと思うのです。自分という人間をいかに育てていくのか、様々な経験を成長に結びつけようとする自覚が求められます。一生修行だと思うのですが、その自覚が成人の証だと思うのです。何事も日々の心がけが大切です。これからの世界は現在の問題がさらに大きくなっていきます。たくさんの問題に立ち向かい解決できる人材が日本から育ってくれることを期待したいものです。