変化に対する挑戦と感謝

 生活環境も人間関係も変わることなく今のままが良いと思うのですが、諸行は無常であり変化を拒否することはできないものです。たとえ転勤や就職という大きな変化はなくとも、日々、年々、少しずつ変わっていくものです。ある日、気になって振り返ってみると大きく変わってきたものだと実感するかもしれません。それが生きるということであり、成長であったほしいと願うものです。


 人間は安定を求め変化を嫌います。変わらないことが安定とはいえませんが、そのように錯覚してしまうものです。安定とはどのような変化があろうとも、翻弄されることなく自我を保てることだと思うのです。諸行無常の世界にあっては変化を親しき友として交友を深めなければなりません。変わることを恐れるのではなく、より良き変化を求めなければならないのです。


 変化とは新しい世界で自分を試すことでもあります。勇気をもって新しい世界に挑戦したいものです。また、変わらないことへの感謝も大切だと思うのです。変わらずにある家族や友人はありがたいものです。変化の世界で生きているからこそ、変わらずにいつもあることが尊いのです。変わるものと、変わらないもの。このふたつを上手に見極め分別し、それぞれに挑戦と感謝をもって臨みたいものです。