智慧で乗り切る

 山形県もはじめて1日の新規感染者が1000人を越えました。今までにない感染爆発ですが、行政からの行動制限はなく、戸惑いながら夏休みに入り、お盆を迎えようとしています。感染予防と経済活動の両輪を強調されますが、行動制限に伴う全国規模の経済保証を賄う財源に乏しくなっているのかもしれません。官民ともにコロナ終息後の負債は大変なものになっていることでしょう。


 今回で7回目のコロナ波を迎えましたが、何事においても波はあるものです。人生は山あり谷あり平地ありですが、一喜一憂することなく上手に乗り切りたいものです。平均すればバランスが取れるものです。ところが、良い時は短く感じられ、悪い時は長くいつまでも続くように感じられるものです。不公平だ理不尽だと思うのは、単にそのように感じているだけなのかもしれません。


 悩める時は世界で最も不幸な人間だと思うものですが、誰もが同じようなことで同じように悩んでいるものです。山頂にあっては有頂天となり、谷底にあっては絶望に陥り、浮き沈みで忙しいものですが、賢者は山頂にあっては、このままではいけないと自戒し、谷底にあっては明日に向けての希望を抱きます。考え方を逆転させることで翻弄されることがなくなります。どのように考えれば良いのか、どのように行動すれば良いのか。大変な時こそ智慧を磨くことが大切だと思うのです。