バトンをつないで

 昨年まで部長を務めていましたが、後進に譲り一歩引いた立場で行事に参加してきました。急激な第7波のため例年とは違う形となりましたが、様々な工夫があり楽しい行事となりました。今回、心がけたことは自分の時とは比較しないこと、なるべく口を出さないこと、心配しないことなどです。任せたならば、任せきることが大切だと思うのです。


 現役の頃は役職の責任とプレッシャーで大変だと思い、引退すれば解放されたにも関わらず寂しいと思うものです。ですが、1人が頑張り続けるよりもバトンをつなぐことのほうが大切だと考えています。同じ人間がやっていると、いつの間にか同じことばかりになってしまいます。早すぎず遅すぎず絶妙なタイミングでの世代交代は必要なのです。


 どんな組織や団体にも停滞があります。停滞を感じたならば新しい風を吹かせなければなりません。自分とは違うタイプの人間や価値観を認めるのは努力と忍耐が求められますが、違うからこそ新しい創造が生まれるのだと思うのです。積極的に挑戦しては新しい世界を切り開き、時期が来たならば潔く次世代につないで、自分はまた新しい世界に挑戦していくというサイクルに乗ることができればと思うのです。