現実の転換

 昨日は60日に一度の甲子日でした。大黒天のご縁日ということで、当山も大勢の参拝者にお越しいただきました。以前は「旧暦」や「甲子日」を知る人も少なく、甲子を説明するのも大変でしたが、いつの間にか興味を持たれる方が増えていき、ご縁日が賑わうようになりました。「知る人ぞ知る甲子日」が普及しつつあるようでありがたいことです。


 昨日は日曜日ということもあり、法務多忙な一日となりました。バタバタすることがないよう心がけていましたが、行列が続くようになると修行不足を実感させられました。ただ「忙しい」とか「疲れた」ということはなく、ただ「ありがたい」の一言に尽きます。たくさんの方にお参りいただきたい、その想いが実現していくのは感謝しかありません。


 見方を変えればすべてが変わります。「忙しい→ありがたい」、「なんで私が→チャンスがめぐってきた」、「疲れた→充実している」など、自分の想いを転換していかなければなりません。現実の受け止め方が態度となり言葉となり行動となり、そして結果となり返ってくるのです。自分にとって都合の良い現実を求めるのではなく、現実を自分の求める方向へと導いていかなければならないのです。