嵐の時には

 ありがたいことなのですが、多忙な日々が続いています。こんな時期こそ心のゆとりが必要だと思いながら、「忙」の字義である心を亡くしそうになります。人間にはできる範囲と速度があります。この範囲と速度を越えてしまうと自我が崩壊してしまいます。冷静さを失いできることもできなくなり、周囲にもあたってしまいます。いわば自滅してしまうのです。


 自分の小ささを自覚しながらも、どうにもペースを保つことができなくなります。機械と同じで処理能力を超えてしまえば過熱してフリーズしてしまうのかもしれません。日頃から自分の限界は知っておかなければなりません。そして天気予報ではありませんが、先々を見据えて危険を感じたならば、早くから対処しておくことです。備えあれば患いなしといいますが、心の余裕は万全の準備によります。


 多忙な時ほど優先順位を考える、イライラしない、素直に人を頼る、時計を見ないなど、それぞれの心得を作っておくことです。荒れ狂うような嵐に遭遇した時には、無駄にあがくよりもじっとおさまるのを待つしかありません。永遠に続く嵐はなく、過ぎ去れば嘘のように落ち着くものです。山あり谷ありですが、上手に超えていきたいものです。