もうダメだと思う前に

 この人はもうダメだと思うことがありますが、我慢してもう少し付き合ってみると、許せるようになることもあります。たまたま相手の機嫌が悪かったのか、こちらが相手の地雷を踏んだのか、悪魔のように思えることもあります。ですが、もう一度確認してみると悪魔というのは錯覚で、まあまあ普通の人ということもあります。相手にも自分にも「もう1回のチャンス」を心がけるようにしています。


 切ってしまうのは楽なように思えても、狭い世の中では必ずつながり、かえって気まずい思いをすることもあります。それならば目の前にいる30分間と思い出してイライラする30分の合計1時間を我慢したほうが良いのかもしれません。人間関係は開き直ったほうが楽になります。病院についてから注射が終わるまで嫌だ嫌だと過ごすのではなく、どうせ打たれるなら注射を楽しみにするような、気持ちの切り替えが人間関係でも大事だと思うのです。


 嫌だけど避けられないことを、どのように受け入れるかで、結果も気持ちも大きく変わってきます。好きなことをするのは誰にでもできますが、嫌なことでもできること、さらには嫌なことでも好きになれることが大切だと思うのです。好きなこと楽なことばかりではない人生を有意義なものにするためには、食わず嫌いにならないよう、様々な人間関係にも挑戦していきたいものです。